【ぶった斬り中古車試乗記】軽ハイソカー ダイハツミラアヴィ編

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第1回

ダイハツ ミラアヴィRS

(2004年式 L250S 5MT)

ぶった斬り試乗記シリーズについて

このシリーズは中古車販売店を実家に持つ私が、新旧ジャンル関係なく気になったクルマを遠慮なくレビューする試乗レポートです!

記念すべき第1回はダイハツ ミラアヴィに試乗してきました!

ダイハツのベストセラー「ミラ」シリーズの裏メニュー、どんなクルマなのでしょうか……

いきなりド偏見総評

スポーティ度 ☆☆☆
どこでも使いやすい度 ☆☆☆
「あの頃」の日本車らしさ ☆☆☆☆
穴場クルマ感 ☆☆☆☆

一言で表すと…「ハイソカー風味のプレミアム軽自動車」

【外装】軽のボディに詰め込んだ時代を超える上質感

ミラと比べてヘッドライトやグリルが大型化され、押し出し感の強くなったフロント周り。

ダイハツ ミラアヴィはダイハツ ミラの上級グレードとして2002年にデビュー。ベースとなったミラの簡潔で完成度の高いボディデザインを生かしつつ、大型化されたヘッドライトや見た目の押し出しが強いメッキグリルなどラグジュアリー志向のアレンジが施されています。

テールランプ同士をつなぐデザインのガーニッシュ(装飾部品)を装備するのはバブル期によく見られた手法だ。


ポイントはワイド&ローを強調した車体下部の大きめのエアロパーツと、左右のテールランプををつなぐことでリア周りの重厚感を演出するテールランプガーニッシュ(装飾部品)。
コストに厳しい年代のクルマにもかかわらず、80年代のバブル期に一世を風靡したハイソカー的なデザインの手法を取り入れている点が興味深いところ。そのおかげ(せい?)か純正色のパールホワイトが非常にマッチして見えるのが、頭が昭和末期な筆者にとってはかなりの好感触ポイントです。

冒頭でも触れたようにこの車のデビューは2002年と、この記事を書いている2020年9月時点で既に18年前のデザインです。
しかしタイムレスな上質さを感じさせるエクステリアは、現在でも軽自動車ながら1ランク上の車格を感じさせる優秀なものとなっています。

【内装】ダイハツ名物!装備マシマシてんこ盛り!

「このわざとらしい木目調…!」(井●頭ゴロー)
ドアを開けるとまず目に飛び込んでくるのは、オプションてんこ盛りのフル木目調パネル内装、そして威風堂々と鎮座する純正MOMOステアリング

これでもか!!!!と言わんばかりの木目調パネルが眩しい。ちょっとやりすぎ?純正MOMOステアリングの握り心地はGOOD


オプションがやたら派手で充実しているのは昔からダイハツの伝統芸であり、浪速生まれの魂を存分に感じる部分である(ド偏見)

オプションのみならずインテリア自体に目を向けると、メーターやドアスピーカー周りのメッキリング、パネルの造形やスイッチの押し心地などに仕立ての良さを感じる。
視界に入る、手で触れる部分の質感のツボをしっかり押さえているのが特に好印象である。

更に軽ながらきっちりとフルオートエアコンを搭載してくる辺りも嬉しいポイント。

この年代の軽としては大盤振る舞いのフルオートエアコン。
ダイヤルも大きく操作性は上々だ。

ダイハツというメーカーは親会社のトヨタに似て、そういう「ユーザーの満足度」に直結する部分の演出が本当に上手いメーカーだと思います。
また、ダイハツ ミラアヴィは2020年現在流行りのトールワゴンタイプではないものの、頭上や足元には一般成人男性でも十二分に広く使えるスペースが確保されており、大人4人乗車であっても快適に移動することができます。

【メカニズム】街中での扱いやすさと軽ターボ車らしい活発さを両立

Jワークス製マフラー。見た目はヤンチャだが音量は意外とジェントル。レスポンス良し♪

エンジンは3気筒ターボのEF-DET型を搭載。ダイハツの軽ターボエンジンといえば、初代コペンなどに搭載される4気筒のJB-DET型が有名ですが、3気筒の特徴である低回転域の実用トルクの太さのお陰で街中での乗りやすさはこのEF型の方が一枚上手です。何でも多けりゃ良いというものでもない好例ですね。

もちろん最高出力は軽自動車お約束の64馬力ですが、体感的にはかなり速いので実測値ではそれ以上出ているかもしれません。
低回転でちゃんと粘りながらも、回していくとしっかりパンチのある、良い意味で懐かしい雰囲気のターボの加速を楽しめます。
近年の軽自動車用エンジンはブーストの立ち上がりポイントが分からないくらい自然なフィーリングがトレンドですが、個人的にはこれくらい元気な方が好みです。
ちなみにこの個体はJワークス製のN1ストリートマフラーが装着されており、音のボリュームは抑えめながらその気にさせる音質でこれもなかなか好印象でした。

【乗り味】腰の据わった安定感と乗り心地

スポーティグレードのRSとはいえ、ミラアヴィは元々プレミアム志向のキャラ付けなのでサスペンションはそれなりに柔らかさを残したセッティングとなっています。決してガチガチのスポーツサスペンションという雰囲気ではありません。
それでもスタビライザーが装備されているので、左右のロールはしっかりと抑えられていて走行安定性は中々のレベルと言えるでしょう。腰の据わった安定した挙動を示し、カーブや交差点でも安心感のある乗り味でした。クルマ好きっぽく表現するならば、スポーツカーよりもGTカー寄りの足といったところでしょうか。
また、今回は短時間の試乗でしたが、この車はドライバーと同乗者共に乗っていて疲労感が少なかったので、片道100キロ程度の遠出ならしっかりとこなしてくれると思われます。

【まとめ】

2000年代の軽自動車でありながら、どこかバブルの頃の日本車っぽさを感じさせる不思議な魅力を持つ一台。

ちょっと背伸びした豪華さとパワフルな走り。近所の買い物からちょっとした遠出までこなせる充実したアシ車が欲しいならとてもお買い得なチョイスと言えると思います!

🚗今回試乗した車両はこちら↓

掲載終了 | クルマ・中古車 Goo-net

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